元有名プロレスラーが何故か、演歌を歌ってるんで、それを見に行かないか誘われる。

 感想としては、レスラーとして超一流までなった人が、何故三流歌手のマネゴトをしなきゃならないのか、分からないってことかなぁ。しゃべりは面白かったから、司会者とかの方が向いてるなぁ。

 帰りの京成電車で、隣に品の良いおとなしそうな女の子が座る。すると前に座った若い男が、どうも、なめつけるような視線でその子を眺めてるのに気が付く。

 しばらくすると、空いてる席がまだたくさんあるにも関わらず、あたしの反対側の彼女の隣の席に座りに来る。
 「なんだこいつ」と思ってたら、女の子もたまらず、席をたちあがって、近くのドアのそばに行った。

 どうしようかなと思ったんだけど、あたしは、反対にそいつの顔をじろじろ見てやることにした。

 最初は、女の子をみるのに一生懸命だったんだけど、そのうちあたしの視線に気が付いたらしく、ときどき、こっちをちらちらみるようになる。

 あたしは、かまわず、じっと見続けてやったら、ついに、たまらず立ち上がって、前をあっちいったりこっちいったりうろうろしだしたんだが、それでも、ひたすら、あたしが、じっとり見続けてやったら、とうとう耐えきれずにお花茶屋で降りてった(笑)

 最後まで、うらめしそうに、こっちをみてたが、人からじろじろみられるのが、気味が悪いことが少しは分かったかしらねぇ。

 女の子の方は、青戸だかで降りてったけど、その後事なきを得てりゃいいけど。

 ただ、あたしの場合は正義感とかいうより、自分自身が犯罪者の目と心理を持ってるから、分かっちゃうだけなんで、あんまり自慢できることではないのだった(笑)

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