W杯の楽しみのひとつが、普段、アメリカ的視点でしかみることのできない世界が身近になること。

アルゼンチンと言えば、マラドーナ。
何故、彼があそこまで英雄視されるのかは、歴史的背景に負うことも多い。

1982年。日本ではフォークランド紛争として報道されたのは、明確にイギリスとアルゼンチンの戦争だった。だいたいそんなところに、イギリス領があるのがおかしいだろうと思うんだが、欧米人にそんな理屈は通じない。

しかし、アルゼンチンが無謀な戦いを仕掛けたのも、当時の軍事政権と無縁でない。1978年にアルゼンチンがW杯で優勝したときが、絶頂期。結局、いいようにあやつられて、軍備増強のため莫大な借金を押しつけられたあげく、戦争に負け、経済破綻に追いやられる。

そんな絶望的な状況下の86年W杯で、イングランドを叩きのめして、優勝に導いたのが、マラドーナ。

そりゃ、神様扱いされるわなぁ。

セルビア・モンテネグロは、これが最初で最後のW杯。
かって、ユーゴスラビアと呼ばれた国家は、
北から、スロヴェニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、
セルビア、モンテネグロ、そして、マケドニア。

マケドニアなんていう、古代国家が突然出現したのには正直びっくりした。そして、今更なぜ、セルビアとモンテネグロまで、、、と言うのは部外者には到底分からないこと。

両国とも、とんでもなく歴史がある。第一次世界大戦の頃までは、セルビア公国とモンテネグロ公国というれっきとした別の国。

そんな二ヵ国の戦い。
アルゼンチン強かったね。

しかし、英会話教室の宣伝が、いかに嘘っぱちか、みんな気づこうね。英語しゃべれて、何カ国の人間としゃべれると思う?

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