世話焼きな人たち

昔は、おせっかいなおばさんやら、がみがみおやじがたくさんいたんだが、いつの間にか、嫌われ者になりたくないんか、よけいなことに関わりを持ちたくないのか、すっかりいなくなってしまった。

でも、そういう人たちのお陰で、公共の場のルールが回ってたりしたんですよね。子どものころから、そういう人たちに怒られなれてたから、大人になっていきなりキレたりしなかったような気がするんだがなぁ。

帰りの電車内でのこと。車内検札が、車掌さんからグリーンアテンダントだかの横文字になって、若い女性が行なっている。乗客のやはり若い女性が、眠いんだが酔っぱらってるんだかな感じで、ながながとからんでる。

片や、まったく融通が利かず、片や要領を得ないもんで、払い戻しができるのできないのみたいなことを、15分くらいぐずぐず。

いい加減にしろとか思ってたら、前に座ってたおばさまがぴしゃり。「そんなもの、改札で言えば、払い戻してもらえるから、いつまでもぐずぐずいってるんじゃないの」

すばらしい。オバサンってのはこうあって欲しいよな。
あたしはオバサンの味方だ(笑)

更にアテンダントの受難は続く。
グデングデンに酔っぱらって泥酔してる若い男。
この電車。東京始発だったんだが、すでに、最初からその状態。
てことは、千葉方面から乗ってらっしゃって、また千葉にお帰りになるのね(笑)
車内整備のおじさんが、起こすのあきらめて、放置していった代物。後から乗ってきたアベックの男が、座席の向きを変えたくて、無理矢理動かしたとき、足を挟まれて、「アイテテ」とか言ってたのに、更にまた、そのまま、お眠りになってた。

まぁ、その一部始終をあたしは観察してたりするんだが。しかし、まだ、夜の10時にどんな飲み方をするとそんな状態になるもんか。

で、このアテンダントがまた、しつこく起こそうとする。さっきのことと言い、職務熱心なのはいいんだが、まぁ、要領の悪い子だ。
アベックの男がなかなかナイスガイで、状況を親切に説明してあげて、一緒に起こそうとしてあげてたりするが、連休、なか日のまったり感なのか、殺気だっておらず、どことなく間抜けなほのぼのとした状況なのが、素敵。

ついに、アテンダントもあきらめたんだが、この電車が千葉止まりなのが残念だなぁ、成田とかもっと遠方まで運んじまってくれたら
いいのにとか思ってるあたしはひどい奴だ。

しかし、超満員の普通車の車内じゃ、もっと殺伐としてるんだろうなぁ。今日の稼ぎがグリーン車代とタクシー代で消えちまうことにいっこうに無頓着なキリギリス生活なあたしであった。