逆ギレされない注意の仕方

最近流行の、新書のタイトルみたいだ。

ワイドショーで、荒川河川敷でゴルフやってるおっさんに、インタビューしてたんだが、おっさん逆ギレしてカメラマンに乱暴をふるう始末。全く、最近の日本人は・・・。

と普通に思おうとしたんだが、ちょっとひっかかった。

考えて見りゃ、ありゃ、怒らそうとしてインタビューしてるよな。
(仕込みの場合もあるからなんとも言えんが)

あたしも、我が儘なもんで、自分が気に入らないと、すぐ口に出して注意するところがあるんだが、けっこう、注意にはコツがいる。

そうでないと、ただの、イヤミオヤジだ。

まぁ、だいたい、なんか一言いうのは、電車内なんだが

鉄則1
正義をふりかざさない
鉄則2
その相手だけに分かるように言う

を守ってるときは、そんなに失敗が無い。

禁煙車内でタバコを吸ってるのを注意するのが一番難しくて、二回は、力づくというか、相手が、何か言う前に、加えてるのを素早く取り上げて、そのままもみ消して、知らん顔。こんときは、あまりにさくっとやったためか、相手のオヤジもあっけにとられた感じでそれ以上のトラブル無し。

一度、逆ギレされたのは、阪神電車車内(笑)
「おっさん、禁煙だ」と言ったら
「おまえにいわれとうない！注意するのは車掌の仕事や」
と訳の分からんキレ方された(笑)

うまくいった一回は、相手は若い奴で、こっちもまだ20歳そこそこだったはずなんだが、地下鉄に乗ってたら、タバコ吸って乗り込んできたのがいた。

ですぐに、そばへ行って
「ワリぃ、煙いんだけど」
って言ったら素直に消した。

でね。思い返してみるんだが、確かに、こっちもかなりガラは悪いんだけど、まず、「車内禁煙」だとか「みんなが迷惑」だとかの社会正義を持ち出してない。
で、そいつの近くへ行って、小さな声で、そいつに分かるようにだけ言ってる。後は、気がついたときすぐにというタイミングが良かったんで、トラブルにならなかったんだと思う。どちらかっていうと、こっちも怒ってるというより、頼みを聞いてくれてありがとうくらいのスタンスだから、逆ギレされなかったような気がする。

成田空港からの帰りの電車では、前に座った若いのが、ゴミをいすの後ろに押し込もうとしてたことがあった。
こん時は、
「ゴミなら一緒にすててやるよ」
といって、ゴミを受け取った。さすがに、それ以上何も起きん。

要はね、正義ふるかざすってのは、うざいんすよ。普通。
自分個人の問題としてやめてくれないかって頼むのならいんだけど、法律違反だ、みんなの迷惑だとかをタテに責めると、責めらてる側はそんなこと、百も承知な訳だから、逆ギレする。

殺人とか窃盗とか明確な意志を持って行なわれる犯罪と違って、人間がこんなに増え過ぎなきゃ問題にならないこととかってのを、正義をタテに問いつめるってのは、どうなの。

正義なんてのは、時代や立場が異なるとコロコロ変わるのはアメリカみてりゃ、よく分かる。メディアがときどき暴走してるようにみえるのは、たいがいそこに根ざしてる気がするんだよなぁ。

まぁ、そうは言ってもクソオヤジには腹立つけどな(笑)